メイドカフェ行かね?
「メイドカフェ行かね?」
急に友達にこんなこと言われたらそりゃ戸惑うだろう。俺もそんなところ一生お世話にならないと思ってたからね。しかし、この時イタリアから帰国してきたばかりで久しぶりにどこでもいいから遊びに行きたかったので快諾。人生初メイドカフェ
場所は京都某所。入り口の前でメイド服の女の人が確かに立っている。ここまで来たもののやはりびびってしまう。ていうかこんなところで知り合いに会ったら俺の人生半壊しそうだなって気が気じゃなかった。が、意を決して声をかける。店に入る前に料金の説明があった。まず「入国料」で500円ぐらい取られる。夢の国を謳っているディズ○ーランドでも「入場料」なのにここはまさかの「入国料」。このセンスは好き。そして1時間に1回ドリンクを注文しなければいけないらしい。このドリンクがめちゃめちゃ高い。アルコールだと1杯1000円近くする。まあ折角来たので入国する。
「おかえりなさいませご主人様」
入国すると期待通りの挨拶でメイドさんにお出迎えされた。店内は意外と普通のバーっぽいところ。一面ピンクなのかと思ってたので安心。メイドさんの自己紹介の後、自分達も自己紹介。それから動物の耳のカチューシャを渡される。普段ならぜっっったいに着けないけど良い客でいたいので素直に着けた。
自分は左の猫耳。友達はウサミミ
やっとこさ注文するのだが裏メニューでお仕置きコースなるものがあるという。まあ頼むよね。じゃんけんで友達が負けたので彼が注文。グレードが4段階あって、罵倒、ビンタ、SMキック、先生の特別実習(?)的なやつがある。彼はSMキックを注文。するとメイドさんが先程の優しい態度から一転、急にドSお嬢様に豹変。
メイド「あんた、お尻蹴って欲しいんでしょ?じゃあ何て言うの?」
友達「僕のお尻蹴ってください!」
メ「聞こえないんだけど」
友「お尻蹴ってください!!!」
(しばらく繰り返し)
メ「ていうか、何でウサギが人の言葉喋ってんのよ(友達がウサミミのカチューシャしてるから)」
友「...ョン。ピョンピョン。ピョンピョンピョン!!!」
俺は一体何を見せられているのだろうか。普段ピョンピョンなんて絶対言わないような友人が人にお尻を向けながらピョンピョン言っているのである。20の男が。
メ「え~全然聞こえないわ~」
友「ピョンピョ~ン!!!!!!!!!!!!」
メ「うるさいんだよ!(ここで蹴りが入る)」
そんな感じで特別メニューが終了。くそおもろい。
ほどなくして外国人が入店。どうやらジャパニーズカルチャー体験らしい。メイドさんと一緒に美味しくなる呪文をノリノリで唱えてた。多分意味わかってないから恥ずかしがらずに言えるんだろう。
そして常連らしきサラリーマンが入国。割といい歳してそう。普通キャバクラとか行くと思うんだが彼はここが居心地が良いようだ。推しのメイドさんと1時間ぐらいずっと喋ってた。接客業もなかなか大変。
いい時間になったので出国することにした。帰りは勿論「いってらっしゃいませ」である。店から出た後は知り合いに見つからないようそそくさとその場を離れた。
結論、メイドカフェ結構楽しい。みんなも友達と行ってみてね