北京経由ローマ行フライト

留学は決まったがさすがに勉強だけでは寂しいので向こうの学校にいる前後の期間に観光をすることにした。ローマの空港に降りるチケットを取ったので最初の都市はローマに決定。

ローマへ行くのに北京経由のair chinaを取ったのだがこれがもうさすが格安航空だなと言わんばかりの長時間フライト。合計で15時間は乗ってた。たまたま自分の座席の両隣が空席だったので存分に使わせて貰った。air china最高。途中で機内食でスパゲッティが出たが、ソフト麺のようなぶっとい麺に中華風のソースがかかってて小学校の給食みたいだった。イタリア人がこれ見たらどう思うんだろう。

そして中国会社の便なので当然中国人ばかり。多分自分以外は全員中国人だったと思う。なので機内食何にするかとかも全部中国語で聞かれる。自分が「English!」って言った時のあのスチュワーデスのめんどくさそうな顔は忘れない。

何はともあれ無事にローマに着いた。

この瞬間はやっぱり感動した。聞こえてくるアナウンスが全部イタリア語。何言ってるかは全然わからん。でも感動。

20歳 一念発起でイタリア留学

大学在学中に一度は何らかの目的(旅行・留学など)で海外に行きたいと思っていたのだが自分のこの怠惰を体現したような性格故に何のアクションも起こさずただ無駄に2年が過ぎようとしていた。まさに大口だけ叩いて何も起こさない「意識高い系」である。

しかし3回生にもなると就職活動も意識しなければならず、忙しくなるのは自明で、このままでは俺一生行動しねえなと思ったので遂に学校のイタリア語の先生に留学の相談をした。なぜイタリアにしたかと言うと英語は入学後嫌いになってしまったのと、イタリア語喋れる俺かっこよくね？って思ったから。さすがに長期の留学は金銭的にも就職活動的にも負担が大きいので春休みの間の短期留学をすることにした。いくつかのプランを提示され、その後じっくり吟味した上で「シエナ外国人大学」

へ1ヶ月留学することに決めた。しかし、このシエナ外大はうちの大学とは協定外であったため、授業の申し込みや住む場所の確保、航空券など何から何まで全て自分で行わなければならなかった。当然、ここで「やめよ」の3文字が真っ先に浮かんできたが、今回の俺は違った。すぐに航空券を予約した。もう後には引けないのでシエナ外大と滞在先のアパート業者へも連絡を取り、晴れてイタリア留学が現実のものとなった。